レーザーやIPLによるいわゆる光脱毛は安全性が高く副作用が少ないため現在主流の脱毛法で。家庭用の脱毛器も低出力で販売されているほど活発な分野です。ところで、脱毛が危険な体の部位はないのでしょうか?よくある光脱毛の副作用は炎症による『赤み』と『色素沈着』ですが頻度も少ないと報告されていますが、医学論文を参照しながら考察してみたいと思います。
逆に毛が増えることがある
脱毛しているのに逆に毛が増えてしまうことが報告されており[2]逆説的な発毛(paradoxical hair growth)と呼ばれています。ですのでレーザーをあててこのような毛が増えてうれしい部位、つまり髪の毛にも応用が始まっています[1]。
なぜ光を当てると脱毛ではなく毛が増えるのか?それは脱毛に必要な熱エネルギーが毛根の『毛包』を破壊するには足りず、逆に増殖を刺激するのにちょうどいい熱エネルギーの結果だと考えられています[1]。このような『脱毛には不十分だけれども育毛には十分なレーザー治療』はLow level laser treatment(LLLT)と呼ばれておりこれから研究が進んでいく分野です。
目の周りの脱毛は注意
ムダ毛が増えるのは嫌ですがもっと深刻なリスクも報告されています。それは目の周囲、例えばまぶたなどの脱毛で虹彩の萎縮や白内障が起こるリスクがあることです[3]。目を守るアイシールドをしないことも原因とされています。
【参考文献】
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