鼻の黒ずみ(皮脂・角栓の酸化)を改善する方法

鼻の毛穴が目立って黒くなる現象をよくイチゴ鼻とか柑橘類の果皮にたとえられます。今回はこの鼻の黒ずみがなぜ起こるのかその原因と角栓のケアの仕方についてわかりやすい記事を書いたものです。

毛穴の黒ずみはなぜ起こるのか?

結論から言いいますと、毛穴から顔を出している角栓あるいは皮脂が空気中の酸素で酸化されたからです。鼻は皮脂分泌が盛んでティッシュで鼻をかむなど物理的な刺激が加わる部位で毛穴が目立ちやすく、しかも顔の一部なので気になる方が多いです。

鼻にぼつぼつイチゴのように毛穴が目立ってきたことが一度はあると思います。このようないわゆる『イチゴ鼻』の状態の毛穴は毛穴が開いていることが原因です。毛穴から顔を出している皮脂や角栓が空気中の酸素で酸化すれば黒ずんで見えるので毛穴がとても目立ちます。

角栓の形成は毛穴を目立たせる

一般に角栓ができて肌がざらざらしても病気ではなく通常の肌だとみなされます[3][5]。角栓は皮脂と角質が混じり合ったものでほとんどが角質の死んだ細胞でできておりケラチンが主成分です。つまり角栓ができる原因は角質細胞がはがれやすくなるとことが挙げられます。年代別では10代から20代の毛穴の目立ちの原因は皮脂分泌や新陳代謝が旺盛な時期であるため角栓によって毛穴がふさがれて皮脂が毛穴の中に溜まってしまうことが原因です[4]。一方、30代40代でも角栓ができるのですが、加齢とともにハリが失われることで毛穴が開いてたるんだままになっていることによる毛穴の目立ちが主な原因と考えられます。

鼻が黒ずむ原因

先ほども述べましたが鼻の毛穴が黒ずむ原因は毛穴に詰まった角栓が酸化したためです。ですので鼻の黒ずみのスキンケアとしては酸化させないようにすればいいわけです。酸化を抑える抗酸化作用がある美容液などを鼻に塗って酸化予防しましょう。美容液成分でお勧めするのはビタミンC誘導体とビタミンE誘導体配合の美容液です。これらのビタミン誘導体は浸透しやすく徐々に皮膚内で酵素で分解されビタミンCやビタミンEを放出して抗酸化作用を発揮します。日中紫外線を浴びるときに皮脂が酸化しやすいため抗酸化剤の塗布は皮脂や角栓の酸化を抑えて黒ずみ予防になるということです。

鼻の黒ずみを改善する方法

抗酸化作用がある美容液を使う

先ほども述べたように鼻の黒ずみ対策は抗酸化です。皮脂や角栓を酸化させないようビタミンC誘導体とビタミンE誘導体の安全性の高い配合の美容液を日常的に使用することで酸化を抑えることが可能です。

皮脂が毛穴から顔を出していても角栓が顔を出していても酸化されなければ黒ずまないのです。したがって特に鼻の黒ずみを予防あるいは改善するためには外出時には化粧下地としてビタミンC誘導体やビタミンE誘導体入りの美容液を塗ることです。

ビタミンCは抗炎症作用だけでなく顔の皮脂分泌もへらしてくれますのでビタミンC誘導体はニキビ治療にも使われています[1]。角栓は角質の死んだ細胞と皮脂でできていますので皮脂分泌を抑えるビタミンC誘導体は角栓対策の化粧品として有望な成分と考えられます。

ホホバオイルで浮かせる

角栓など毛穴の汚れは脂溶性ですのでホホバオイルの保湿液で浮かすことができます。理由は単純で、角栓のような脂溶性のものはオイルに溶けるからです。ホホバオイルはワックスエステルでできており皮膚の保湿成分そのものです。安全性が高いため毛穴の黒ずみ汚れを落とすには安全な成分だと考えます。綿棒で優しくなでるスキンケアで少しずつ溶かし浮かせていくのは時間がかかりますがおすすめです。

よくオリーブオイルで角栓を取る方法が紹介されていますがオリーブオイルの主成分をご存知ですか?オリーブオイルの主成分はオレイン酸といって1価不飽和脂肪酸です。つまり飽和脂肪酸であるホホバオイルよりオリーブオイルの方が酸化しやすいため比較的肌を老化させやすいオイルということになります。空気中の酸素で酸化しにくい成分を化粧品成分とするのは皮膚の老化の観点から大切なことです。

保湿をする

角栓で毛穴が詰まるのは冬など乾燥しているときに多く、夏は改善される人が比較的多いです[3]。ですので乾燥している場合には保湿剤で保湿することが鼻の黒ずみ予防になります。

皮脂分泌を抑える

角栓の元である皮脂を抑えるには思春期における男性ホルモンの増加による影響は仕方ないとしても、糖質や牛乳を減らすなど食べ物による皮脂量のコントロールも大切です。若いころは皮脂分泌も多く角栓ができやすいため毛穴が目立っています[2]ので皮脂を抑えるような食べ物の工夫もすべきです。日常のスキンケアでは合成界面活性剤でできた強力なクレンジング剤で毎日洗顔していると皮脂腺が増殖して皮脂分泌が増えてきますので、石けんベースの洗顔剤を使い素早く洗い流しましょう。

洗顔後はよく水分を拭き取る

洗顔したらタオルでしっかりと水分を拭き取ることも角栓を予防するのに有効です。角質は水分が蒸発するときに一緒にはがれてしまうため毛穴に角質細胞が詰まりやすくなることが考えられるからです。

こすらない

洗顔にしてもごしごしこすると同じように物理的刺激で角質層が増殖し角栓がふえますのでやめましょう。

やってはいけない毛穴の黒ずみ対策

毛穴や肌に刺激を与えるような方法は避けた方がいいです。たとえば角栓を取り除くのにピンセットを使うとかシートでバリバリはがすなどの物理的な刺激で角質層の厚みが増しますので、よけいに角栓ができてきます。一方、ホホバオイル配合の保湿液で優しく綿棒でなでていると角栓が浮いてきますが時間がかかる方法でもあります。ですが皮膚への刺激を考えると毛穴取りシートで一気にはがすよりは健康的な角栓ケアの方法です。

【参考文献】

  1. Assessment of Combined Ascorbyl Palmitate (AP) and Sodium Ascorbyl Phosphate (SAP) on Facial Skin Sebum Control in Female Healthy Volunteers. Khan H et al., Drug Res (Stuttg). 2017 Jan;67(1):52-58. doi: 10.1055/s-0042-118171. Epub 2016 Oct 18.
  2. Survey Research on Enlarged Pores as a Function of Age. Mizukoshi Koji et al., 年齢による毛穴の目立ちの実態調査
  3. 毛孔性角化症 American Academy of Dermatology
  4. Survey Research on Enlarged Pores as a Function of Age. Mizukoshi Koji et al., 年齢による毛穴の目立ちの実態調査

  5. 角栓 Mayo Foundation for Medical Education and Research (MFMER)

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