光脱毛の痛みを軽くする方法はあるのか?

脱毛はいまや光を使った脱毛が医療脱毛でも家でやる脱毛器でも一般的になっています。ですがこれら脱毛に使われるレーザーやIPLなどの光は熱を毛包に与えるため痛いのが難点です。そこでこの記事では痛みを軽減するためにどのような方法があるのかを医学論文を参照しながら考察していきたいと思います。

冷却装置で冷やす

まず脱毛は熱を出して毛を焼いているので『冷やす』ことが痛みの軽減に使われます[2]。熱刺激で炎症が起こると赤みが発生し皮膚にもダメージが及びますので冷却装置で冷やすことが痛みや炎症を軽減するために有効なのです。ほとんどのレーザーシステムに統合されており医療脱毛では痛み軽減のためにほぼ使用されるものと考えられます[2]。

鎮痛剤ジェルを塗る

次に鎮痛薬を肌に塗る『外用キシロカイン』などのリドカインが含まれているクリームやジェル、さらに抗炎症作用も持っている『外用ピロキシカム』はNSAIDsの一つで外用としても使用されます。リドカインジェルとピロキシカムでは痛みの軽減は同程度ですがピロキシカムのほうが抗炎症作用があるので炎症による肌の赤みを抑える傾向があります[1]。

光脱毛は毛や肌のメラニン色素に良く吸収される波長を使用して熱エネルギーに変えますので、肌の色が黒い人は毛穴だけでなく肌のメラニン色素にも吸収され皮膚への熱ダメージが大きくなる傾向があります。ただ、脱毛に伴う炎症による赤みや浮腫が起こっても多くは一時的なもの[3]で次第に消えていきます。ちなみに日本人の肌は肌タイプで中くらいの黒さになりますが光脱毛が可能です。

つまり、光脱毛に伴う痛みは『冷却』するか痛み止め『リドカイン』や『ピロキシカム』を塗布することで抑えられるということになります。

【参考文献】

  1. A clinical comparison of topical piroxicam and EMLA cream for pain relief and inflammation in laser hair removal. Akinturk S et al., Lasers Med Sci. 2009 Jul;24(4):535-8. doi: 10.1007/s10103-008-0599-2. Epub 2008 Aug 21.

  2. Cooling Devices in Laser therapy. Das A et al., J Cutan Aesthet Surg. 2016 Oct-Dec;9(4):215-219. doi: 10.4103/0974-2077.197028.
  3. Laser hair removal Mayo Foundation for Medical Education and Research

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