レーザー脱毛やＩＰＬ脱毛（フラッシュランプ脱毛）処置の間隔はどのくらいの時間を置いて行うのが効果が高いのでしょうか？医学論文的には４～６週程度の間隔で脱毛処置を行ったという報告が多いです[2][3]。一般に光を当てる間隔は短いほど脱毛効果が上がるため[4]2か月あけるより1か月おきに処置した方が脱毛間隔として効率が良いのだと考えられます。
脱毛処置の間隔による脱毛効果の違い
ある報告では45日間隔と60日、90日の3つの間隔でレーザー脱毛の効果を試していましたが、一番短い間隔である45日が最も脱毛効果が高く78.1％の脱毛を達成し、次に脱毛効果が高かったのが60日で45.8％、最も脱毛効果が低かったのが90日間隔の28.7％でした[4]。
脱毛処置の間隔を変える要因
脱毛は体の部位によっても脱毛のされやすさがあるため間隔が変わると考えられます。レーザー脱毛やフラッシュ脱毛は毛が最も黒くなる『成長期（anagen）』にある毛に熱を毛根に与えることが効率よく脱毛されるのですが、成長期にある毛の割合が多い部位と休止期が多い部位では脱毛効率が異なります[1]。
脱毛処置間隔の変動要因には季節による毛の成長速度の変化もあります。例えば髪の毛は3月が最も成長し9月に抜け毛が増えますし、ひげは冬から夏にかけて毛がのびます[5]。太ももの毛の成長も夏にのびる傾向があります[5]。
つまり4~6週間隔で脱毛を行うことが多いが体の部位や季節なども考慮に入れることもあるということになります。
【参考文献】
- Diode laser hair removal around ileo-colo ostomys is safe, effective and beneficial: a pilot study. van der Ploeg-Westerveld JLasers Surg Med. 2007 Dec;39(10):773-5.
- Hair removal using an 800-nm diode laser: comparison at different treatment intervals of 45, 60, and 90 days. Bouzari N et al., Int J Dermatol. 2005 Jan;44(1):50-3.
- Seasonal changes in human hair growth. Randall VA et al., Br J Dermatol. 1991 Feb;124(2):146-51.
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