コラーゲンというとお菓子のグミや鳥皮、手羽先などのスープに豊富で、コラーゲンドリンクやサプリを摂取することで肌の美容にいいというイメージがあります。この記事ではコラーゲンを食べると肌のエイジングケアになるのか医学論文を参照しながら考察してみたいと思います。
低分子加水分解コラーゲンペプチドとは
生体内でコラーゲンは3重らせん構造の巨大な分子量の線維として存在します。そのため皮膚にコラーゲン入りの化粧品を塗っても浸透せず、しかもコラーゲン線維の3重らせん構造は消化酵素で分解されにくいためコラーゲン線維をそのまま摂取してもコラーゲン由来と考えられる低分子コラーゲンの血中濃度はほとんど変わりません。
一方、加水分解された低分子コラーゲンペプチドはコラーゲン線維がアミノ酸レベルまで分解されたもので、プロリンやグリシンなどのアミノ酸が2つつながったジペプチド、3つつながったトリペプチドのことです。料理でコラーゲンを水と一緒に加熱すると3重らせん構造がなくなりますが、ゼラチンはこれを冷やしたもので消化酵素で分解されやすくなり、コラーゲンペプチドが摂取できるようになります。
コラーゲンペプチドは美肌効果がある
これまでコラーゲンペプチドのドリンクやサプリ、粉末を摂取してもアミノ酸まで分解されて肉を食べるのと同じだと言われていました。そのためコラーゲンペプチドの血中濃度はほとんど上がらないと言われてきましたが、近年、これまで言われていた血中濃度の10,000倍のコラーゲンペプチドが摂取後に体内に取り込まれることが新たに分かってきました。
血中に取り込まれた加水分解コラーゲンペプチドはそれ自体に繊維芽細胞や骨芽細胞を誘導・増殖する生理機能をもっています。したがってコラーゲンペプチドを食べると繊維芽細胞を増やしてコラーゲン繊維が増えます[1]のでハリの回復や皺(しわ)対策にもなると考えられます。さらに加齢とともにコラーゲン繊維を分解する酵素『MMP』が増え真皮のコラーゲン繊維は断片化されていくのですがコラーゲンペプチドを食べると断片化が少なくなります[1]。そのためエイジングケアを考えるとビタミンC誘導体入りの美容液や化粧品でコラーゲン繊維を外から増やし、内部からは加水分解低分子コラーゲンペプチドを食べてさらにコラーゲン繊維を増やすことでハリの回復が期待できます。しかもビタミンC誘導体に加水分解コラーゲンペプチドを併用すると、ビタミンC誘導体の効果を促進することも分かっています[2]。
このようなハリを回復する効果があるため低分子加水分解コラーゲンペプチド摂取は加齢に伴う肌のハリの衰えを改善することになります。
【参考文献】
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