肌の老化防止のためのサプリや食べ物について

肌の老化の兆候はシミが増えたりハリが失われてくるなどで早ければ30代くらいから目立ってきます。このような肌の老化を少しでも回復できるサプリや食べ物はあるのでしょうか？この記事では医学論文を参照しながら考察してみたいと思います。

肌のエイジング（老化）対策のサプリや食べ物

肌のエイジング（老化）対策のサプリや食べ物

肌の老化も含め一般に老化は活性酸素や炎症が原因になっています。この活性酸素が細胞の機能を低下させ数を減らしたり幹細胞の分裂を止めていきガン細胞化もします。その老化していく過程で先ほど述べたようなたるみやシワなどの老化の兆候が表れてくるのです。人間は加齢とともに自然と活性酸素を消去する抗酸化物質が減っていきますので肌の老化を回復させるサプリには多かれ少なかれ抗酸化成分が含まれているべきです。肌の老化を改善したと報告がある抗酸化成分には『ビタミンＣ』、『ブドウ種子エキス』、『トマトエキス』、『メロン濃縮物』、『アセロラエキス』などがあります[1][2][3]。このように抗酸化力が高い食べ物は野菜や果物に多く含まれていますが、果物は果糖が多いため糖化が進み活性酸素も増やしますので肌の老化防止の観点からはほどほどにしましょう。

抗酸化力が高い食べ物と栄養素

ビタミンＣ（アスコルビン酸）

ビタミンＣは水に溶ける水溶性の抗酸化物質です。さらにビタミンＣはコラーゲンを増やしハリやしわの改善、美白剤としてチロシナーゼを阻害しシミを改善する作用もあります。

ブドウ種子

ブドウ種子エキスにはポリフェノールの一種『フラバノール』が含まれており抗酸化力があります。一般にポリフェノールは強力な抗酸化力があるため肌の老化防止に役立ちます[4]。

トマト

トマトにはご存知『リコピン（リコペン）』が含まれていますのでこれも抗酸化力が高いです。

メロン

メロンにはＳＯＤという人間の体の中にもともと存在している抗酸化酵素が含まれていますので肌の酸化予防にも効果があると考えられます。

アセロラ

アセロラはビタミンＣが豊富ですので先ほどのべたビタミンＣと同様肌の老化を回復する栄養素として有望と考えられます。

皮膚の厚みを増す食べ物について

肌が老化すると必ず皺（シワ）が現れてきます。老化の初期では皮膚が主な原因となっている目じりの『浅いシワ』が気になると思います。このような浅いしわの原因は老化で皮膚内の水分が蒸発して乾燥したり、肌の表皮のターンオーバーが遅くなることや真皮のコラーゲン繊維が減ってきていることが原因です。ですので表皮や真皮の厚みを増せば浅いしわが改善されます。

亜鉛

亜鉛は皮膚や髪の毛の細胞が増えるために必須の微量ミネラルです。甲状腺機能障害がある人では亜鉛が不足する傾向があります。亜鉛は甲状腺ホルモンを作るのに必要であるだけでなく、亜鉛が吸収されるためにも甲状腺ホルモンが必要なのです。そのため肌の老化を改善したとの報告のあるサプリには亜鉛がほぼ配合されています[3]。表皮の細胞分裂に必要な『亜鉛』は表皮の厚みの回復に有効と考えられます。

低分子コラーゲンペプチド

コラーゲンは真皮を構成するタンパク質で年齢とともに約年１％ずつ減っていきます。数年前まではコラーゲンを食べても結局アミノ酸にまで分解され肉を食べているのと変わらないという主張が医療人の間では一般的でした。ところがコラーゲン繊維を酵素で加水分解して小さく切った『低分子コラーゲンペプチド』を食べると真皮のコラーゲン繊維とヒアルロン酸を増やすことがわかったのです[5]。加齢とともに『皺（しわ）』が増えてきますがその原因の一つが真皮のコラーゲン繊維が減っていくからですが、真皮のコラーゲン線維が増えるということはハリやシワを改善するということになるためアンチエイジングサプリとしての可能性が十分にあると言えます。

コラーゲンペプチドをつくるための原料として海産物由来の『マリンペプチド』や卵をむいたときに殻にへばりついている『卵殻膜』があります。マリンペプチドや卵殻膜をたべても肌の老化を改善したとの報告もあります[6]が、コラーゲンペプチドのアンチエイジング効果の有効性を考えると加水分解して低分子化したコラーゲンペプチドのほうがよいと思われます。

【参考文献】

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