閉経後の女性ホルモン低下は肌の老化を加速する

閉経すると肌の老化は進むのでしょうか?この記事では女性ホルモンが肌のエイジング(老化)に関係しているかどうかを医学論文を参照しながら考察してみたいと思います。

閉経後の肌の老化に関係している原因

コラーゲン繊維

閉経後に女性ホルモン『エストロゲン』が減ると真皮のコラーゲン繊維が減り皮膚が薄くなります[1][2]。コラーゲン繊維は真皮の主成分ですので閉経後はハリが衰える原因の一つと考えられます。

グリコサミノグリカン

閉経後にエストロゲンが少なくなると肌が乾燥してきます。加齢した肌は乾燥していますが、女性ホルモンが減ってしまうと肌の潤いを保つ作用がある『グリコサミノグリカン(GAG)』も減っていくからです[1][2]。GAGは水分を含むと膨張しますのでコラーゲン繊維と同様、肌にハリを与える作用があります。

閉経後の女性のエイジングケアに大豆イソフラボン

女性ホルモン『エストロゲン』様の作用をもつ食べ物といえば大豆イソフラボンです。大豆イソフラボンを食べると閉経後の女性の上皮の厚さ、弾性およびコラーゲン繊維の数が増えるためハリの改善につながります[3]。

さらにイソフラボンは老化で減っていく皮膚の血管も増やしてくれますので肌への栄養と酸素が十分に届けられます[3]。イソフラボンより強力な女性ホルモン作用をもっているのが『エクオール』です。エクオールは腸内細菌の代謝でイソフラボンから合成され、日本人の2人に1人がエクオール産生菌を持っています。

つまり、女性ホルモンが減ると肌の乾燥としわ、たるみが増える。マイルドな女性ホルモン様作用があるイソフラボンを補給すると女性ホルモン低下による肌のエイジング対策になるということになります。

【参考文献】

  1. Effect of estrogens on skin aging and the potential role of selective estrogen receptor modulators. Verdier-Sévrain S. Climacteric. 2007 Aug;10(4):289-97.
  2. Skin aging and menopause : implications for treatment. Raine-Fenning NJ et al., Am J Clin Dermatol. 2003;4(6):371-8.
  3. Effects of isoflavones on the skin of postmenopausal women: a pilot study. Accorsi-Neto A et al., Clinics (Sao Paulo). 2009;64(6):505-10.

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