肌のくすみはなぜ起きるのか?

加齢で顔の肌の色が暗めになってきたり黄味を帯びてきたりして艶が失われてくることを多くの女性は嫌いますよね。なぜ『くすみ』が起きてしまうのでしょうか?この記事ではその原因と対策を医学論文で検証しながら考察していきたいと思います。

なぜ顔の肌は老化でくすんでしまうのか?

糖化や活性酸素はくすみの原因

主に肌の色を決めるのはメラニン色素と血液中のヘモグロビンです。メラニン色素が増えると黒ずんできますし、ヘモグロビンが増えると赤みが増してきます。くすみのない赤ちゃんの肌は何色でしょうか?白~赤みがかった血色の良いピンク色の肌ではないでしょうか?ここから老化とともに『くすみ』がはじまります。まず、紫外線対策をしてこなかった結果としてメラノサイトが多くメラニン色素を作ります。肌全体に均等に黒くなればくすみとは言えませんが紫外線によるDNAダメージで異常なメラノサイトが現れたりターンオーバーが遅くなったりしてシミが増えます。紫外線対策としては日傘やフェイスカバーで物理的に遮ることや紫外線防御や抗酸化、美白剤として毎日使えるビタミンC誘導体とビタミンE誘導体配合の美容液をうまく活用するのもくすみ対策に使える一つの方法です。

老化した肌に特徴的な色といえば黄ばみですが、黄ばみは真皮を構成するコラーゲン繊維の『糖化(グリケーション)』が原因で黄ばんでしまい、さらに加齢で老化してくると角質が透明化するため裏地の真皮が透けて見えるようになるため黄ばみが目立ってくるのです。加齢で自然と角質が透明になってきますので真皮の色が反映されます。特に肥満や糖尿病で分かりやすいですがコラーゲン線維が糖質で『糖化』してかなり黄色く透けてしまいます。ビタミンCはグリケーション(糖化)を抑制する作用があるとの報告もある[2]ため黄ばみ対策にビタミンC豊富な野菜やサプリを摂取したり先ほど紹介したビタミンC誘導体も有効だと考えられます。糖化よりもさらに黄ばみを増すのが活性酸素で進む『カルボニル化』です。のでカルボニル化を抑えるためにも抗酸化成分が皮膚に不足しないよう注意しておきましょう。

末梢の毛細血管血流の減少はくすみの原因

また、年を取ってくると肌や手足などの末端の毛細血管が少なくなっていくため血行が悪くなっています。そのためヘモグロビンの赤い色が減って老化とともに薄くなっていきます。

このように加齢で皮膚の毛細血管が減り、角質が透明化するため赤みが減って黄味を帯びてきます。ですので『くすみ』対策は糖質摂取を減らし毛細血管の血流を高めることです。肌の毛細血管を増やす食べ物にはニンニク[1]や葉酸などがあります。あとは有酸素運動も肌の血行を改善します

肌のくすみは乾燥肌で起こりやすい

顔の肌のくすみはヘモグロビンやメラニンといった色素の問題のほかに肌表面の状態でも光の反射で見え方が変わります。つるつるの肌では光の反射が多くなるため明るい色に見えます。ところが老化とともに肌が乾燥してくると表面にヒビが入っているためガサガサの状態です。そのため乾燥した肌では光が乱反射しますので光が少なくなり暗く見えることになります。一般に皮膚バリアが壊れて乾燥している肌はピンク色ではなくなり透明感がなくなって見えるためくすんで見える原因と考えられています。

【参考文献】

  1. Garlic in dermatology. Pazyar N et al., Dermatol Reports. 2011 Apr 28;3(1):e4. doi: 10.4081/dr.2011.e4. eCollection 2011
  2. Ascorbic acidglycation, glycohemoglobin and aging. Krone CA et al., Med Hypotheses. 2004;62(2):275-9.

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