老化してくると皮膚バリアが劣化してくることもあり肌の乾燥と痒みなど敏感肌に似た症状が現れてきます。この記事ではなぜ老化した肌は乾燥するのか医学論文を参照しながら考察をしてみたいと思います。
老化した肌は水分が失われている
成人の体の約６０％は水分でできていますが、人体がほとんど水分でできているのはそれだけ水分が体の中に保持されていることが生命活動に必要だからにほかなりません。加齢とともに水分が減って肌もカサカサになりますが乳液など乳化剤の肌への塗布などを続けてきた人の肌は年齢以上に肌のエイジング（老化）が進んで皮膚バリア機能が低下して乾燥しています。実際に高齢者の皮膚を調べると老化とともに皮膚が乾燥しており、老化した肌ではその蒸発する水分すら足りなくなっていることが判明しています[2]。つまり老化した皮膚というのはカラッカラで干からびている状態で皮膚バリアが低下した皮膚と似ていです。
加齢や乳化化粧品（エマルジョン）の多用で皮膚バリア機能が低下し水分が失われると目じりなど肌の細かいシワが現れてきますが、乾燥による皺を防ぐにはホホバオイルなど空気中の酸素で酸化されにくい保湿液で水分の蒸発を防ぐことが有効です。このサイトではホホバオイルが最もエイジングケアにふさわしい保湿液だと主張していますがその最大の理由が飽和脂肪酸でできたワックスエステルでできているためで酸化されにくく老化の原因である活性酸素を肌に増やさないからです。
合成界面活性剤の使用で年齢以上に肌が乾燥する
30代40代でも年齢以上に皮膚バリアが劣化して乾燥肌でカサカサになっている人の皮膚は老化した皮膚のようにバリア機能が低下して皮膚表面から内部の水分が蒸発して出て行ってしまっているためです。皮膚バリアは病原体や毒素などが皮膚内に侵入しないように守っているとともに、皮膚内部の水分が蒸発しないように保湿してくれているのです。この皮膚バリアが老化せず健全な状態ですと角質にある天然保湿因子（ＮＭＦ）とセラミドを主成分とする細胞間脂質の２重膜構造がきれいに並んで水分の蒸発を防いでいます。
ところが多くの市販のクレンジング剤やシャンプーなどの化粧品に含まれる合成界面活性剤で乾燥肌が加速する理由が油汚れだけでなく細胞間脂質などの皮膚の保湿成分まで溶かし出して角質バリア機能を低下させていくからです。もし肌を本当に乾燥から守りたいなら今すぐ石けんベースの洗顔フォームに変えるべきです。石鹸ベースの洗顔フォームは水道水中のミネラルで界面活性作用が失われ金属石鹸と呼ばれる状態になるので肌の保湿成分を最大限に維持しながら老化を加速する汚れだけを落とすことが可能なのです。同様の理由で乳化剤（特に合成界面活性剤）で乳化された乳液やクリームなどのエマルジョンを使うと界面活性（乳化）作用で染み込むため肌触りは良いですが皮膚バリア機能が低下していくため30代40代の早期に老化様の肌になります。ですのでアンチエイジング医学の観点からは肌触りが良いからという理由でクリームや乳液にした化粧品の使用はやめるべきなのです。
食事から水分を摂取すると皮膚の水分量も増える
食事でも肌の乾燥を防ぐことができます。野菜など水分が豊富な食材をたくさん食べると皮膚の水分量が増え、さらにバリア機能の回復ができます[1]。ですので肌の老化（乾燥肌やかゆみ肌）防止には水分豊富な食生活を送るようにしましょう。水を一日約2リットルを小分けに少しずつ飲むことも肌の乾燥対策に有効です。
まとめると、老化してくると肌は乾燥して皺が増える。日常生活で乳化剤や合成界面活性剤のクレンジングやシャンプー、エマルジョン化粧品を使っていると年齢以上に皮膚バリア機能が低下していくため乾燥に拍車をかける。水分の豊富な食材を多く食べると皮膚バリア機能も回復し肌も潤うということです。
【参考文献】
理想的な肌のエイジングケアを実践するために、このサイトで主張してきたエイジングケアの医学知識をすべて満たしたオリジナルブランド『オーソブルーム』を開発しました。合成界面活性剤を使わずパラベンなどの合成防腐剤不使用で、合成着色剤も不使用とエイジングケアの基本を満たしながら洗顔や保湿、クレンジング、ハリを得るためのエイジングケア美容液などをラインアップしました。公式サイトはこちら⇒
