年齢以上の老化を食い止める有効な方法に有酸素運動があります。有酸素運動は楽しくしゃべりながらやれる強度の運動で、酸素を吸いながら行うエクササイズです。代表的な有酸素運動にはウォーキングやヨガなどがありますが、この記事では有酸素運動が肌のエイジングケアになるかどうか医学論文を参照しながら考察してみたいと思います。
皮膚細胞のエネルギー量を高める
肌の老化で皮膚に起こる老化現象は様々ありますが、例えば角質バリア機能が低下し乾燥肌や敏感肌になり、ターンオーバーも低下して角質層が厚くなりくすみが生じることや真皮のコラーゲン線維が減って肌が薄くなりハリが衰えることなどが挙げられます。
ターンオーバーなど新陳代謝を行うにも線維芽細胞がコラーゲン繊維を作るにもエネルギーが必要です。その細胞のエネルギーはどこから発生するかと言うと『ミトコンドリア』です。老化の原因は活性酸素ですが一番活性酸素で老化していくのが細胞の中でもミトコンドリアです。なぜなら有酸素運動では酸素を使ってミトコンドリアがエネルギーを生み出しますが、その際、活性酸素も発生します。一般に呼吸で取り込んだ酸素の約2%が活性酸素に変わることが知られています。こうして加齢とともにミトコンドリアはエネルギーを生み出す代償として徐々に活性酸素による酸化で機能が衰え数も減っていきます。
有酸素運動はこのミトコンドリアを『生合成』して数を増やすためエネルギー量が増えターンオーバーやコラーゲン繊維が増えて肌が『若返る』のです。通常、有酸素運動をすると筋肉がさまざまな『サイトカイン』という物質を出して血中に放出します。その一つ『IL-15』というサイトカインは肌の細胞にミトコンドリアを生合成させる作用があり[1]ミトコンドリアが増えるのです。
有酸素運動は温度調節機能を改善する
老化してくると暑くなっても皮膚の血管の反応が鈍くなっているため熱を皮膚から逃がす機能が衰えてきます。よく熱中症でお亡くなりになるのが高齢の人に多いのはそのためです。有酸素運動は皮膚の血流を改善し熱調節機能を改善する[2]ため皮膚のエイジングケアとしても有効だと考えます。
【参考文献】
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