乾燥肌に潤いを取り戻すエイジングケア保湿液の選び方

肌の乾燥は加齢とともに悪化します。乾燥肌はしわの原因でもありますので保湿化粧品はエイジングケア化粧品として一つは手元に置いておきたいものです。スーパーやドラッグストアではさまざまな保湿化粧品が売られていますが逆に皮膚バリアを壊して乾燥肌にする保湿化粧品もありますので年齢以上に肌を老化させたくなければ正しい知識を仕入れて保湿化粧品を賢く選んでください。この記事ではエイジング(老化)の観点から保湿化粧品を医学論文で考察してみたいと思います。

肌の潤いがなくなる原因

肌が乾燥する原因は角質の皮膚バリア機能が弱り皮膚内部の水分が蒸発して干からびてしまうことが主な原因です。そのため冬など湿度が低い時期以外でも加齢とともに皮膚バリア機能が低下すると日常的に乾燥してくるのです。加齢以外で人工的に角質バリア機能の低下を年齢以上に低下させる化粧品成分も巷にあふれています。市販の化粧品にはクレンジングフォームやシャンプー、美容クリームや乳液などさまざまな乳化された化粧品が売られていますが、これらに含まれている乳化剤(特に合成界面活性剤)でできた洗剤や乳化化粧品(エマルジョン)は皮膚バリアを溶かしてしまうため年齢以上の肌の乾燥肌の原因[2]になっています。もしコラーゲンやヒアルロン酸などの潤いを与える成分が含まれているクリームや乳液で肌に潤いを感じる方は皮膚バリア能が低下している証拠です。クリームや乳液などのエマルジョンの保湿液を毎日使い続けていては一向に皮膚バリアが回復しないため潤いのある綺麗な肌になることは難しくなります。

エイジングケアで選ぶべき保湿化粧品

肌の乾燥の主な原因が皮膚バリア機能の低下だということがわかったら、保湿化粧品は弱った皮膚バリア機能が完全に回復するまで皮膚バリアの代りになってくれる化粧品であるべきです。乾燥肌の人は皮膚バリアが低下し化粧品成分が浸透しやすくなっている状態ですので、炎症やアレルギーを起こしにくい化粧品を選んで皮膚の代りとなるような安全性の高い保湿化粧品を選ばないと逆に炎症の発生や保湿成分が失われ皮膚バリアが低下して乾燥肌が悪化する可能性もあります。

例えば、酸化しやすい保湿成分でできた保湿化粧品をつかうと酸化物質が原因で肌に炎症が起きて活性酸素が増えます[1]。ですのでまずは空気中の酸素に触れても酸化しにくい成分で作られていなければなりません。保湿液成分で酸化しにくいものとして皮膚の保湿成分でもある『ワックスエステル』は酸化しにくい飽和脂肪酸でできた成分です。ワックスエステルは無色無臭透明で肌にもともと含まれている成分ですが、ホホバオイルに豊富に含まれていているため、ホホバオイルを使った保湿化粧品は炎症を起こしにくい保湿液成分と言えます。実はホホバオイルはオリーブオイルや椿油などより酸化しにくいため皮膚に炎症を起こすリスクが低い保湿化粧品なのです。オリーブオイルや椿油の主成分は一価不飽和脂肪酸のオレイン酸ですが、近年、この一価不飽和脂肪酸が皮膚に増えると肌のバリア機能を低下させることが示唆されていますので逆に乾燥肌になるリスクすらあります[4]。

また、保湿化粧品で大切なのは肌の水分の蒸発を防ぐだけでなく潤いを与え足りない保湿成分を与えること(モイスチャライザー)も大切な役割です[3]。角質細胞に存在する皮膚の天然保湿因子(NMF)はフィラグリンタンパクが徐々に分解して角質にため込まれるため肌にもともと含まれる保湿成分で、この天然保湿因子は水分を保持する力が強いため乾燥した皮膚に潤いを与えてくれる天然のモイスチャライザー成分のです。

まとめると、保湿化粧品で乾燥した肌に潤いを与えるためには角質バリアを守る安全な成分でできていなくてはならない。乳化剤(特に合成界面活性剤)でできたエマルジョンや酸化しやすい保湿成分を使用した保湿化粧品は皮膚バリアを低下させ乾燥を悪化させる恐れがあるため使用を避けるべきです。

【参考文献】

  1. Severe Photo-oxidative Injury from Over-the-Counter Skin Moisturizer: A Child Abuse Mimic. Krakowski AC et al., J Emerg Med. 2015 Oct;49(4):e105-9. doi: 10.1016/j.jemermed.2015.05.008. Epub 2015 Jul 7.

  2. Role of topical emollients and moisturizers in the treatment of dry skin barrier disorders. Lodén M. Am J Clin Dermatol. 2003;4(11):771-88.

  3. Moisturizers: reality and the skin benefits. Nolan K et al., Dermatol Ther. 2012 May-Jun;25(3):229-33. doi: 10.1111/j.1529-8019.2012.01504.x.
  4. Monounsaturated fatty acids reduce the barrier of stratum corneum lipid membranes by enhancing the formation of a hexagonal lateral packing. Mojumdar EH et al., Langmuir. 2014 Jun 10;30(22):6534-43. doi: 10.1021/la500972w. Epub 2014 May 27.

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