合成着色料は肌のエイジング（老化）を加速するか？というテーマですが、結論から言うと合成着色料は活性酸素を細胞内に増やすため肌のエイジングが加速するということになります。
皮膚のエイジングケアで最も基本的なことは活性酸素を増やさないということです。昔、日本抗加齢医学会の専門医の試験を受けた時から『老化の原因は活性酸素』というのが定番でしたが、現在の私が医学論文を調べてもさらに研究が進んでおりこの仮説は大きく間違っていないことがわかります。
合成着色料は化粧品、食品、医薬品など広く使われている
昔から合成着色料などのいわゆる”添加物”は体に悪いと聞かされてきませんでしたか？添加物にもいろいろありますが合成着色料にも何十もの種類が使われており、全部を挙げるときりがないのでよく使われる合成着色料を挙げます。黄色はキノリンイエロー（quinoline yellow）、赤はスダンレッド（sudan red）やエリスロシン（erythrosine）があります。これらの合成着色剤は分子量が小さめのものが多くしかも脂溶性でもあるため皮膚から浸透しやすく生きた皮膚細胞や髪の毛の細胞に接触することが考えられます。ちなみにスダンレッド分子量約２４８、キノリンイエロー分子量約４７７、エリスロシン分子量約８８０ですのでスダンレッドやキノリンイエローは分子量が500程度以下であることから皮膚や毛穴から浸透して生きた細胞に触れるリスクが高くなっていると言えます。
エイジングケア化粧品は合成着色剤も無添加で
このサイトでもエイジングケア化粧品は活性酸素を少なくとも増やさない化粧品が最低条件と主張してきました。理由は先ほども述べたように活性酸素が皮膚や髪の毛の細胞や幹細胞に増えるとＤＮＡダメージが起こり細胞分裂の永久停止や機能劣化が起こるからです。
合成着色料も分子量が低いものは皮膚から浸透し、活性酸素によるＤＮＡダメージを増やします[1][2][3]。老化の指標として使われているのがＤＮＡが活性酸素による酸化を受けると増える『8-OHdG』という物質で、ＤＮＡを構成しているグアニンが酸化されやすいためこの物質が増えます。合成着色剤が生きた細胞と接触するとこの8-OHdGが増えることが知られています[1]。つまり、合成着色料は細胞に活性酸素を増やしＤＮＡに傷を与えるためエイジングケア化粧品は合成着色料も無添加である必要があるということになります。
このサイトではその他にも合成界面活性剤やパラベンなどの合成防腐剤も活性酸素レベルを増やすためエイジングケアには向かない材料ということを医学論文を参照しながら主張しています。
最後に、日常使用する基礎化粧品やシャンプーなどは毎日使うものなので積み重なって気付いた時には肌が同年齢の人より老化していたとなるのが生活習慣からくる老化の怖いところです。合成着色料、合成界面活性剤、合成防腐剤を生活から少しずつ減らしていくことが肌のエイジングケアには必要だと考えています。
【参考文献】
理想的な肌のエイジングケアを実践するために、このサイトで主張してきたエイジングケアの医学知識をすべて満たしたオリジナルブランド『オーソブルーム』を開発しました。合成界面活性剤を使わずパラベンなどの合成防腐剤不使用で、合成着色剤も不使用とエイジングケアの基本を満たしながら洗顔や保湿、クレンジング、ハリを得るためのエイジングケア美容液などをラインアップしました。公式サイトはこちら⇒
