毛穴(鼻や頬、顎)の目立ちに効果がある美容液の選び方

毛穴が開いたり角栓や皮脂が酸化して黒ずんだりして毛穴が目立つのには原因と対策があります。若いころの毛穴の目立ちの原因は皮脂分泌過多と角栓で[6]毛穴に詰まった角栓や皮脂が酸化して黒くなりイチゴ鼻にもなります。また、加齢とともにハリが失われるため毛穴の形状が重力方向にのびた縦長の毛穴も目立ってきます。この記事では毛穴の目立ちを軽減する作用が期待できる美容液の選び方を医学論文を参照しながら検討していきたいと思います。

毛穴が目立つ原因

皮脂分泌が増える

特に思春期に皮脂分泌が男性ホルモンの影響で増えると毛穴が大きく見えるため毛穴が目立つようになります。また、糖質や乳製品、トランス脂肪酸の摂取量が多い人は皮脂が増えますので食べ物によっても毛穴が目立つ原因になります。特に鼻で毛穴が目立つ原因の一つである角栓ははがれ落ちた角質と皮脂でできています。

たるみ(肌の弾力性の低下)からくる毛穴の目立ち

老化によるたるみ

年齢とともに肌の弾力性がなくなってきてハリが失われていきます。そのため毛穴周囲や皮膚(特に頬)がたるんでくるため毛穴が開いて目立ってきます[6]。

紫外線によるたるみ

紫外線は肌のたるみの原因です。紫外線を浴びると『MMP』という物質を肌内部で発生させコラーゲン線維と弾性繊維を減らしていきます。また、炎症で好中球からエラスターゼが増えると弾性繊維がさらに減って代りに『弾性繊維症』という硬い塊を皮膚に作るため皮膚がごわごわして硬くなっていきます。

毛穴周囲のメラニン色素による毛穴の目立ち

皮膚をこすると特に毛穴周りにメラニン色素が産生されるため毛穴が目立ってきますのでクレンジングや洗顔時、洗顔後にタオルで顔を拭くときにはこすらないことです。

毛穴周囲の炎症で毛穴が赤く目立つ

ニキビはまさに毛穴で炎症が起こっている状態で毛穴周囲に炎症が起こると赤くなり腫れるためとても目立ちます。ニキビでなくとも毛穴で炎症が起こる一般的な原因は毛穴の皮脂の酸化しやすい成分が酸化したため活性酸素と炎症を引き起こすことです。

合成界面活性剤で洗顔すると毛穴が目立つ

合成界面活性剤は皮膚から浸透し細胞毒性があるため生きた細胞の機能を劣化(老化)させます。そのため長年メイク落としや洗顔剤に合成界面活性剤でできたもので顔を洗っていると皮膚が薄くなります。この合成界面活性剤で皮膚のボリュームが減る作用は特に毛穴周りで顕著なため『漏斗状毛穴』になってくぼむため毛穴が目立つ原因です。

毛穴の目立ちを改善する美容液

ビタミンC誘導体・ビタミンE誘導体入り美容液

ビタミンC誘導体はビタミンCにリン酸基などの分子をくっつけたものです。ビタミンC誘導体が使用された歴史は古くすでに1980年代には車エビの養殖場で黒い斑点ができて大量に死んでしまう病気が蔓延した時にビタミンC誘導体を飼料に混ぜて与えたところ改善されたという記録があります。最近ではビタミンC誘導体が活性酸素を消去する抗酸化能やコラーゲンを増やす作用があるためiPS細胞の培養にも使用されています。純粋なビタミンCは酸素があると酸化されやすく37度の気温で1日放置すると50%が酸化し、3日後にはほぼすべてが酸化してしまいます。一方、ビタミンC誘導体は1日後ではほぼ酸化せず1週間後でもたった15%しか酸化されません

このようにビタミンC誘導体は空気中でも安定性が高くしかも浸透性が高いためエイジングケア化粧品に配合されています。ビタミンC誘導体は継続的に皮膚内でビタミンCを放出して抗酸化作用や抗炎症作用があり、コラーゲン繊維を増やし、線維芽細胞も増やす作用もあるため年齢以上のエイジング(老化)を抑制し肌のハリが回復していくためたるみからくる毛穴の目立ち改善が期待できます。ビタミンC誘導体のように抗酸化力が高い成分は角栓の酸化で黒くなって毛穴が目立つことも抑えられます。

たるみの原因である紫外線に対してもビタミンC誘導体は有効ですがビタミンE誘導体も皮膚を紫外線から守るためビタミンE誘導体も一緒に配合されているビタミンC誘導体美容液が紫外線対策におすすめです。ビタミンE誘導体で高浸透型のものにTPNaがあります。

また、ビタミンCは皮脂分泌を抑える働きもあるので皮脂分泌過剰で毛穴が目立っている人にも効果が期待できます。

洗顔でこすって洗ったりする人はビタミンC誘導体入りの美容液を使用するとビタミンCがチロシナーゼを阻害してメラニン色素が抑えられるため毛穴が目立たなくなります。特に浸透型のビタミンC誘導体『APPS(アプレシエ)』で毛穴周囲の黒ずみを改善する効果が高いことが知られています[4]。

合成防腐剤フリー・合成界面活性剤フリーの美容液

毛穴が開いていると美容液成分だけでなく細菌やメイク成分など異物も皮膚内に浸透しやすくなり炎症や活性酸素が起きやすくなります。市販の化粧品によく使われる合成防腐剤であるパラベンやフェノキシエタノールはアレルギーが起きやすい化粧品成分なので毛穴が広がって化粧品成分が毛穴から入りやすくなっている人は注意しましょう。

ラウリル硫酸ナトリウムに代表される合成界面活性剤も炎症と活性酸素を増やしハリを失わせますので年齢からくる毛穴の開きを最小限にするには避けるべきです。先ほども毛穴が目立つ原因で述べたように合成界面活性剤で毎日肌を洗っていると活性酸素で細胞やコラーゲン繊維などが減っていくため皮膚が薄くなり、特に毛穴周囲の細胞が減っていくため漏斗状毛穴と呼ばれる毛穴がくぼんだ状態になり毛穴が広がったように見えますので、合成界面活性剤を日常生活から減らすことは毛穴を目立たなくするスキンケアと言えるでしょう。また、合成界面活性剤でできたクレンジングや洗顔をしていると毛穴の皮脂が一気になくなるため逆に皮脂腺が発達して分泌が増えて毛穴が目立つことにもなります。

 【参考文献 】

  1. Cytoprotective effects of the lipoidic-liquiform pro-vitamin C tetra-isopalmitoyl-ascorbate (VC-IP) against ultraviolet-A ray-induced injuries in human skin cells together with collagen retention, MMP inhibition and p53 gene repression. Xiao L et al., J Cell Biochem. 2009 Mar 1;106(4):589-98. doi: 10.1002/jcb.22032.

  2. A new lipophilic pro-vitamin C, tetra-isopalmitoyl ascorbic acid (VC-IP), prevents UV-induced skin pigmentation through its anti-oxidative properties. Ochiai Y et al., J Dermatol Sci. 2006 Oct;44(1):37-44. Epub 2006 Aug 28.

  3. Preventive effects of phosphorylated ascorbate on ultraviolet-B induced apoptotic cell death and DNA strand cleavage through enrichment of intracellular vitamin C in skin epidermal keratinocytes. Sugimoto M et al., Free Radic Res. 2006 Feb;40(2):213-21.

  4. Perifollicular pigmentation is the first target for topical vitamin C derivative ascorbyl 2-phosphate 6-palmitate (APPS): randomized, single-blinded, placebo-controlled study. Inui S et al., J Dermatol. 2007 Mar;34(3):221-3.

  5. Survey Research on Enlarged Pores as a Function of Age. Mizukoshi Koji et al., 年齢による毛穴の目立ちの実態調査

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