界面活性剤アレルギーが起きやすい化粧品に含まれる成分

皮膚や粘膜に触れたときに赤く炎症を起こして痒みや水疱が起こる『接触性皮膚炎』は意外なものでも起こることがあります。安全と思われがちな天然成分やオーガニックだろうが合成成分だろうが起こります。当然、化粧品や洗剤に含まれている乳化剤(界面活性剤)に対する接触性皮膚炎もまれですが起こります[1]。この記事では医学論文で報告されているどのような界面活性剤でアレルギーが出るのかを医学論文を参照しながら記事にしてみたいと思います。

界面活性剤アレルギー

アトピー性皮膚炎は皮膚バリアが壊れているため通常の人よりも多くの物質に対して刺激を感じますからスキンケアで使用する界面活性剤に対しても注意が必要です[2]。いままで肌にアレルギーが出たことがあると報告されている界面活性剤は多くありますが乳化化粧品や洗剤など身近なスキンケア商品に含まれています。もし自分が使っている化粧品やシャンプーで赤みやかゆみを感じたら以下の界面活性剤が原因かもしれません。

界面活性剤アレルギーの報告があった界面活性剤一覧

ラウロイルサルコシネートナトリウム、乳酸イソステアアミドプロピルモルホリン、およびラウロアンフォジアセテートジナトリウム[1]

コカミドプロピルベタイン(CAPB)、アミドアミン(AA)、ジメチルアミノプロピルアミン(DMAPA)、オレアミドプロピルジメチルアミン(OPD)およびコカミドジエタノールアミド(CDEA)[4]

ソルビタンセスキオレエート(SSO)、ソルビタンモノオレエート(SMO)[3]

アレルギーが疑われるようでしたらパッチテストでどの界面活性剤にアレルギーが出るのかが分かります。乾燥肌など皮膚バリアが低下していてクレンジングや洗顔、頭髪を洗うのにどうしても界面活性剤がほしいという方は合成界面活性剤不使用水道水中のミネラルで界面活性を失う石鹸ベースでできた泡洗顔フォームが比較的安全だと考えます。

【参考文献】

  1. Contact Allergy to Surfactants in a Hypoallergenic Liquid Cleanser. Hanson JL et al., Dermatitis. 2015 Nov-Dec;26(6):284-6. doi: 10.1097/DER.0000000000000141.
  2. Cutaneous delayed-type hypersensitivity in patients with atopic dermatitis: reactivity to surfactants. Shaughnessy CN et al., J Am Acad Dermatol. 2014 Apr;70(4):704-8. doi: 10.1016/j.jaad.2013.12.009. Epub 2014 Feb 5.
  3. Contact allergy to sorbitans: a follow-up study. Cressey BD et al., Dermatitis. 2012 Jul-Aug;23(4):158-61. doi: 10.1097/DER.0b013e318260d75f.

  4. Cutaneous Delayed-Type Hypersensitivity to Surfactants. Fowler JF Jr et al., Dermatitis. 2015 Nov-Dec;26(6):268-70. doi: 10.1097/DER.0000000000000150.

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