以前大気汚染と肌の老化という内容の記事を書きましたが、今回はガソリンなど石油製品に含まれる多環芳香族炭化水素(PAHs)に焦点を当てて皮膚に対する影響を医学論文で調べてみたいと思います。この多環芳香族炭化水素も日本には規制がなくカオスであるため知っておくとエイジングケアに役立つと思います。。
多環芳香族炭化水素は石油由来製品に含まれている可能性がある
多環芳香族炭化水素は石油から作られる商品に含まれている可能性があります。例えばガソリンはもちろんワセリンやリップスティックのような化粧品まで広く石油が使われています。ガソリンは自動車の排気ガスとして多環芳香族炭化水素を大気中にまき散らしていますし、化粧品は毎日使うものほど皮膚を通じて体内に取り込まれていきます。多環芳族香炭化水素は低分子量で脂溶性であるため容易に皮膚から浸透して体内に入ります。
多環芳香族炭化水素の肌への影響
多環芳香族炭化水素の皮膚への害にはやはり発がん性があるため皮膚ガンになりやすいことです[2]。石油採掘に関わっている労働者は手や腕に多環芳香族炭化水素が付着しているわけですがこの方たちは皮膚がんのリスクが高いことが報告されています[2]。
また、皮膚老化の原因となる活性酸素を発生し[1]皮膚のエイジング(老化)を加速することも報告されています。活性酸素が増えると細胞分裂できる幹細胞が減り、分裂能を失った老化細胞が増え、またその老化細胞が炎症やコラーゲン繊維を溶かす物質を分泌するようにタイプが変わってしまう(SASP現象)ためにエイジングが加速する流れになります。
その他にも多環芳香族炭化水素によって、シミ(色素沈着)や独特の皮症状であるニキビ様発疹(Chloracne)も増えることもいわれております[3][4]。
多環芳香族炭化水素でニキビができる?
排気ガス中にはダイオキシンをはじめとする塩素化された多環芳香族炭化水素が含まれておりこれがニキビのような発疹の原因になります[4]。これは塩素挫瘡(
【参考文献】
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