従来のタバコに代わるより健康的なタバコとして電子タバコ(e-シガレット)が人気があります。そこでこの記事では電子タバコはどのような物質が含まれているのか?また、それが肌を老化させないか?について医学論文を参照しながら考察してみたいと思います。
電子タバコに含まれる物質は活性酸素を増やす
従来のタバコと比べるとかなり有害物質が減っています[3]が、やっぱり電子タバコに変えても肌は年齢以上に老化していきます。従来のタバコがいかに肌の老化を加速しているか詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。
ニコチンを含んでいない液体(リキッド)もありますが、電子タバコはニコチン中毒を満足させるためにフレーバーとニコチンを有機溶媒に溶かしたリキッドを加熱することで蒸気(エアロゾル)を吸ってニコチンを吸入するようになっています。まずフレーバーが活性酸素を増やしますが、面白いのはフレーバーの味によって活性酸素量が異なることです。果物系の甘いフレーバーのほうがタバコ味のフレーバーより活性酸素を増やしますのでより肌の老化も進みます。当然フレーバー量が多いほど活性酸素と炎症も増えます。
次に、ニコチンですがニコチンは皮膚からも浸透するため蒸気でも液体でも皮膚から浸透し活性酸素と炎症を引き起こして皮膚細胞を老化させます[1][2]。こういった浸透しやすい成分は乾燥肌や敏感肌、アトピーや乾燥肌などの皮膚バリアが低下している人は浸透度が高いため特に注意することをおすすめします。
電子タバコは皮膚の血流を減らす
加齢とともに自然と皮膚や頭皮など抹消組織の血流は悪くなっていきますので肌も栄養と酸素が行き渡らなくなり乾燥がひどくなったりターンオーバーも遅くなりハリもなくなっていきます。老化と血行は関連があるためなるべく肌への血流を減らさないことが美肌を維持するために大切なことになります。電子タバコの煙は従来のタバコと同様に肌の血流を減らすことが報告されています[4]ので肌の血流を減らしたくなかったら電子タバコも避けたほうが年齢以上に老化しないと言えます。
まとめると電子タバコに含まれるフレーバーやニコチンの量は従来のタバコより少ないが活性酸素と炎症を引き起こすため肌の老化を加速する。また、電子タバコの煙は従来のタバコ同様に肌の血流を低下させるため肌の老化を加速するということです。
【参考文献】