敏感肌でも使える肌に優しい美容液の選び方

敏感肌の人は普通は刺激を感じないものに対しても痒みや灼熱感などの刺激を感じます。そのなかでも特に水や空気中の汚染物質、気温が高い日などに刺激を感じることが知られています。敏感肌の人は意外に多くて男女とも約半数の人が自分は敏感肌だと感じています[2]。そこで、この記事では敏感肌の人が美容液や化粧水を使おうと考えた時に知っておくべきことを医学論文を参照しながら考察していきたいとおもいます。

敏感肌とは

敏感肌はアトピーなどの皮膚病を伴ったり角質バリアが低下していたりしますが健常な皮膚でも起こることが知られており、痒みを感じる感覚神経が過敏になっていることも報告されています。そのため敏感肌は化粧品や美容液成分だけでなく多環芳香族炭化水素酸化鉄、窒素酸化物など空気中を浮遊している排気ガスや工場排煙由来の大気汚染物質などにも敏感に感じる状態です。痒みや刺激は全身で起こりますが最も症状を感じやすいのは顔です[1]ので特に美容液や化粧品には注意が必要です。

敏感肌でも比較的安心な美容液の選び方

エタノールは避ける

エタノールは溶媒としてあるいは皮膚からの浸透性を上げるため多くの美容液に含まれていますが刺激性があるので敏感肌の人はエタノール無添加の美容液が刺激が少なく使用できます。

レチノイドは避ける

刺激の強い美容液としてハリの改善作用があるレチノールなどのレチノイド(ビタミンA)配合の美容液が有名です。ビタミンA配合化粧品は健常な肌でも刺激が強く継続使用が難しい人も多いためレチノイドは敏感肌の方には厳しいでしょう。

パラベンなどの合成防腐剤フリー

敏感肌は皮膚バリア機能が低下し皮膚免疫機能が低下していることが報告されていますのでこれ以上皮膚免疫を低下させる成分は肌に塗るべきではありません。多くの化粧品に使われているパラベン等の合成防腐剤は悪玉菌の黄色ブドウ球菌の細菌のDNAを変化させるため薬剤耐性や変異した細菌が発生することによる皮膚免疫の低下が懸念されているため合成防腐剤フリーの美容液を選ぶべきです。一方、乳酸菌などの善玉菌が生み出す『バクテリオシン』配合の美容液は薬剤耐性菌など変異した細菌を発生させにくいため敏感肌にも優しい防腐剤です。

また、パラベンやフェノキシエタノールなどの合成防腐剤は皮膚から浸透し全身を巡り尿から排泄されますので当然肌の生きた細胞にも触れます。合成防腐剤は細胞毒性があり活性酸素や炎症が増えることと相関があり、化粧品成分の中でもアレルギー性も高いため敏感肌の美容液には向いてないと言えます。

乳化剤やナノ化された化粧品を避ける

クリームや乳液(エマルジョン)の美容液は水と油を乳化剤で混ぜ合わせ乳化させています。乳化された美容液は未熟な細胞の多い敏感肌には浸透しすぎて刺激になる可能性が高いので避けるべきです。乳化化粧品の日常的な使用による皮膚バリア機能の低下が進むと悪玉菌である黄色ブドウ球菌が増殖することも知られていますのでさらに刺激を感じることになります。

また、ナノ化された成分は皮膚から浸透しやすくなっているため敏感肌の人は刺激を感じやすいと言えます。

【参考文献】

  1. Definition of Sensitive Skin: An Expert Position Paper from the Special Interest Group on Sensitive Skin of the International Forum for the Study of Itch. Misery L et al., Acta Derm Venereol. 2017 Jan 4;97(1):4-6. doi: 10.2340/00015555-2397.
  2. Sensitive skin evaluation in the Japanese population. Kamide R et al., J Dermatol. 2013 Mar;40(3):177-81. doi: 10.1111/1346-8138.12027. Epub 2012 Dec 17.

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